こんにちは。代表の上西良和です。

 

住まいの外壁材は、家の印象だけでなく、耐久性やメンテナンス性にも大きく関わる重要な要素です。
上西建設でも、ここ数年で ガルバリウム鋼板外壁 のご相談が非常に増えています。

シンプルで美しい外観に仕上がるうえ、軽量で耐久性も高く、

当社の「長く安心して住める家づくり」の考え方とも相性が良い外壁材です。
その一方で、素材特性を理解して設計・施工しないと、性能を十分に発揮できない場合もあります。

今回は、ガルバリウム鋼板の メリット・デメリットを上西建設の視点からわかりやすく解説します。

 

 

 

| ガルバリウム鋼板とは?


アルミニウムと亜鉛の合金めっきを施した金属板で、サビに強く、軽く、長持ちする外壁材です。
金属のシャープな質感が特徴で、現代の住宅と非常に相性の良い素材です。

 

 

| ガルバリウム鋼板外壁のメリット


1.優れた耐久性 ― 長く住まう家にふさわしい素材

アルミ・亜鉛の相乗効果により、従来のトタンよりはるかにサビに強く、長寿命です。
立地にもよりますが、10〜20年間再塗装が不要なケースも多いため、長期的にメンテナンス性に優れています。

 

2.建物の軽量化で耐震性向上にも寄与

ガルバリウム鋼板は非常に軽量です。
外壁が軽くなると建物全体の重量が減り、地震時の揺れを抑えることにつながります。
当社は全棟「許容応力度計算+耐震等級3」を標準としていますが、ガルバの軽さは耐震上のメリットが大きい素材です。

 

3.メンテナンスが少なく、住まいを清潔に保てる

汚れがつきにくく、雨で流れ落ちやすい性質があります。
コケやカビが出にくいため、外観が長くきれいに保てる点も魅力です。

 

4.シンプルで洗練された外観デザイン

ガルバ特有のシャープで落ち着いた表情は、
・シンプルモダン
・平屋
・片流れ屋根
など、上西建設でご依頼の多い住宅デザインととても相性が良い素材です。

 

5.不燃材で安心感がある

金属素材のため、火に強く防火性能に優れています。
都市部や準防火地域でも採用しやすい点もメリットです。

 

 

 

 

| ガルバリウム鋼板外壁のデメリット


1.衝撃でへこみやすい

金属板のため、ボールの衝撃や飛来物などで凹むことがあります。
特にフラットな見た目のものは凹みが目立ちやすく、敷地条件に合わせた配慮が必要です。

 

2.金属単体では断熱性能がない

ガルバ自体に断熱性能はありません。
ただし、当社では外壁通気と断熱材の施工を適切に行うため、
「ガルバは寒い」という問題は起きません。
住まい全体の断熱設計がしっかりしているかが重要です。

 

3.納まり精度で品質が左右されやすい

ガルバの性能は、取り合い・役物の納まりを丁寧に設計・施工できるかで大きく変わります。
縦張り・横張りのジョイント、サッシ周りなどは経験が必要です。
上西建設では、現場での検討と職人の細かい技術により、雨仕舞の精度を確保しています。

 

4.塩害地域は注意が必要

海が近い地域では塩分により劣化しやすくなります。
その場合、**スーパーガルバ(SGL)**などの上位グレードを推奨しています。

 

5.裏面結露による腐食に注意

通気層が適切に確保されていないと、ガルバ裏面に結露が溜まり、腐食の原因となります。
当社では、通気計画を重視し、湿気を外に逃がす工法としています。

 

 

| まとめ ― “正しく使えば非常に優秀” な外壁材


ガルバリウム鋼板は、
耐久性・デザイン性・軽量性 に優れた現代住宅に合う外壁材です。

ただし、性能をしっかり発揮させるには、
・通気計画
・納まり設計
・施工の丁寧さ
が欠かせません。

上西建設では、耐震等級3の構造設計と同じく、
外壁材においても一つひとつの「納まり」や「施工精度」を大切にしています。

ガルバリウム鋼板を検討中の方へ、
素材の強みを最大限活かした家づくりをご提案いたします。

 

 

| 上西建設の施工エリア


岡山市、倉敷市、玉野市、総社市、備前市、瀬戸内市、赤磐市を中心に、家づくりをお手伝いしています。
<上記エリア以外の方も、ぜひ一度ご相談ください。>

 

上西建設では、ご家族の健康と幸福を第一に考えた家づくりを行っています。
それぞれのライフスタイルに合わせて、安全で心地よい住空間を設計し、
暮らしの中に自然の温もりと調和をもたらします。